自作ならではの魅力は?電気製品を自作する利点と注意点



自分に必要な機能だけを選択できる

市販されている電気製品を購入せずに部品を揃えて自宅で作る人が増加傾向にあります。電気製品を自作する利点の一つが機能の選定です。メーカーが販売している電気製品は時代の移り変わりの中で様々な進化を遂げています。ライバル企業との差別化を図るために多機能を売りにする所も増えていますが、搭載されている機能の全てが必要とは限りません。機能が増えればそれに比例して販売価格も高くなるので使わない物のためにお金を払うのは無駄な出費です。自分で一から設計すれば必要な物だけを選ぶことができるので使い勝手も向上します。市販されている電気製品は製造に掛かるコストや仲卸業者の仲介手数料などが上乗せされますが、自作は部品の購入だけです。費用の安さも自作のメリットと言えます。

制作する上での注意点

電気製品を自作する上で守らなくてはいけないのが配線を始めとした基本設計の順守です。自作は市販されている商品にはないオリジナルを作れることが魅力ですが、製品ごとに決められているルールを守らなくてはいけません。電気を使用する製品は設計にミスがあると基盤のショートによる発火や感電などのトラブルが起こることもあります。パソコンの自作で性能を求めすぎた結果、過度に負荷が掛かって使用中にフリーズを起こしてデータが消去されるという失敗例も多いのが実情です。市販品と違って自作は故障時にメーカーに修理を依頼することができないので自分で対処しなくてはいけません。電気製品の自作をする時は作業をする前に構造をしっかりと理解することが大切です。

スマートフォンやパソコンなど様々な電気製品に使用されるプリント基板。作成された回路図に沿って大きさや形状、配置などを決めて接続し、正常に動作するように設計することをプリント基板設計といいます。